結婚式でかかる費用は、期日までに振り込みあるいはカード払いすればOK!と思っていませんか?
実は、請求書に含まれないお金で、お世話になった方に渡す「御礼」「お心づけ」があります。そして、出席者以外からご祝儀をいただいた方への「お返し」など、これらは新郎新婦となるおふたりが、これから単なる「カップル」ではなく、社会的に認められる「夫婦」になるにあたって、知っておきたい社会常識です。
今回は、結婚式でのふたりの「ありがとう」の気持ちを示す「御礼」「お心づけ」そして、「お返し」について、その違いと「誰にいくら」「誰がいつ」渡すべきかをしっかり解説いたします。
まずは、「御礼」「お心づけ」「お車代」について、それぞれの違いをしっかりと理解しておきましょう。
ゲストに結婚式の司会や受付、カメラ・ビデオ撮影などの式の進行にかかわる係をお願いした場合にお渡しするお金が「御礼」です。現金ではなく同額程度のプレゼントを送る場合もあります。
式の係とはいっても、スピーチや余興には御礼は不要。また、主賓挨拶をお願いした来賓の方にも「御礼」をお渡ししますが、内容としては「御礼」ですが、名目としては「お車代」となりますので注意。
>>当日にさっと渡してカッコよく・・・だと実はゲストが不安?お車代を出してあげる、あげない、の考え方と注意点
「御礼」はあくまで招待客に係りを依頼する場合の名目です。プロの方に司会やカメラ撮影・余興を依頼する場合は「心づけ」として、依頼料とは別に渡します。
お世話になるウエディングプランナー、式場スタッフや業者の方にに対して、個人的にお渡しするのが「心づけ」です。こちらは渡さなくてもOKなものですが、渡す場合は式場費用やヘアメイク・撮影料とは別に小口の現金を用意してお渡しします。
式場によっては、「心づけ」を「サービス料」としてあらかじめ請求書に含め、「お心づけ辞退」を表明しているところもありますので、事前に確認しておきましょう。辞退の場合は、お菓子などのプレゼントをする場合もあります。
なお、式場のプランに含まれない、個人的に依頼したプロの司会やカメラマンの場合は、「心づけ」辞退のあっても、依頼料と別に用意しておきましょう。
披露宴や、1.5次会/二次会などに出席しなかった方からいただいたお祝いについては、「お返し」が必要です。こちらは、一般的にはお金ではなく品物でお返しします。
本土の結婚式ではカタログギフトなどが一般的ですが、せっかっくの沖縄ウエディングなので、沖縄にちなんだものを送るのがおすすめです。
沖縄の厳選ギフトを新郎新婦がセレクトできるギフトカタログもあるので、是非参考にしてみてくださいね。
>>新郎新婦も思わず欲しくなる!引出物が選べるギフトカタログ「THE TIMELESS」
それでは、次の項から「御礼」「お心づけ」「お返し」それぞれについて、誰にいくら、いつ渡すのか、そしてのし袋の書き方などについて詳しく見ていきましょう。
「御礼」を渡すのは、結婚式で進行に関わる係をお願いしたゲストの方へ。司会や撮影についてはプロの方にお願いする場合は「御礼」ではなく、謝礼+「心づけ」となります。「心づけ」については次の項を参考にしてくださいね。
「御礼」費用の相場は以下の通り。
・来賓挨拶 1~2万円
・司会 2~3万円
・受付 3,000~5,000円
・カメラ・ビデオ撮影 2~3万円
※カメラ・ビデオについて、編集をプロにお願いしたなどの実費が別途かかる場合はその実費も
いずれも新札を用意します。友人ゲストに送る場合は、現金ではなく同額程度のプレゼントを送る場合もあります。
「御礼」ののし袋は紅白の結び切り。表書きは、挨拶をお願いした来賓への御礼は「御車代」、受付や司会などの係への御礼は「御礼」を結び目の上に書きます。
下には来賓への御礼の時は招待した側の姓を、係への御礼の場合は両家の姓を書き入れます。
「御礼」を渡すのは、来賓については「お車代」として受付時に、そのほかの係りの方については披露宴が終わった後に「ありがとう」と気持ちを込めて新郎新婦からお渡ししましょう。
「お心づけ」は、会場スタッフやヘアメイク、カメラマンなど結婚式を挙げるにあたって、お世話になる担当者の方にお渡するのが「お心づけ」です。基本的には渡さなくてもOKですが、渡す場合はカメラマンや司会などは、ゲストにお願いする場合は「御礼」(前項を参照)、プロの方の場合は依頼料と別に「お心づけ」を用意します。
お心づけの相場は以下の通り。
ウエディングプランナー:1,000円~1万円
会場スタッフの責任者:1,000円~1万円
カメラマン:1,000円~1万円
ヘアメイク、着付け:1,000円~5000円
司会者:1,000~1万円
いずれも新札を用意します。他にも予想していないことでお世話になる方がいるかもしれませんので、1,000円の袋をいくつか多めに用意しておくことをおすすめします。また、会場によっては、お心づけを辞退する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
その場合は、地元のお菓子などをプレゼントするなどして感謝の意を表します。
「お心づけ」ののし袋は紅白の結び切り。
表書きは「御礼」もしくは「寿」を結び目の上に書きます。下には新郎新婦共にお世話になる人は両家の連名、新婦担当のヘアメイクさんなどには片方の姓を書き入れます。のし袋が大きかったりすると、お仕事中のスタッフの方もかさばるので、最近ではポチ袋を用意することも多いです。
「心づけ」は、本来は新郎新婦が渡すものですが、本人たちが準備で忙しい場合は両親や親族から渡してもらうようにしましょう。
ヘアメイクの方へは支度に入る前、運転手の方へは降りる前、カメラマンには撮影が恥じる前などに渡します。それ以外の係の方も、挙式の前には各担当の方と挨拶をする場面が必ずありますので、その際に忘れないように渡すのがポイントです。
「心づけ」については、別記事でも詳しくご紹介。「 沖縄リゾート婚で、心づけは渡す?渡さない?」もぜひ参考にしてくださいね。
「お返し」は、挙式披露宴に参加していない方からいただいたご祝儀(お金・プレゼント含む)に対してのものです。「内祝い」として、品物でお返しするのが一般的です。相場は大体以下の通り。
・自分の目上の方→ご祝儀の半額程度
・自分の目下の方→ご祝儀と同額程度
・当日の欠席者→用意していた引き出物を送る
・職場関係で連名で言いただいた場合は、1人につき半額~1/3程度の金額のもの
お返しののし紙は紅白の結び切り。
表書きは「内祝」もしくは「寿」を結び目の上に、下には新郎新婦の連名か両家の姓を書き入れます。
新郎新婦から、それぞれいただいた方に挙式後1ヶ月以内を目安にお渡ししましょう。もし、品物をいただいた場合は金額もさることながら、同じような品にならないように注意しましょう。
沖縄ウエディングのお返しなら、沖縄にちなんだものにすれば、送っていただいたものとかぶることがないので安心ですね。
結婚にまつわるおつきあいやお金のマナーは、いろいろな名目があって把握するのが大変ですね。
しかし、お金の扱い方というのは、親族やゲスト、さらにはスタッフの方たちからも見られている場面でもあります。事前に勉強してポイントや相場を知っておき、スマートに準備しておくことで、ドレスや式の演出といった「結婚式の内容」よりももっと、周りの方に好印象を与えることができるのです。
「良い結婚式だったね」とゲストに満足してもらい、皆に祝福される新郎新婦になるために、しっかりと準備しましょうね!
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