結婚披露宴のプログラム構成で頭を悩ませるものの一つが「余興」。「沖縄」「結婚式」「余興」といったワードで検索すると、なんだかとっても大掛かりなものが出てきたり、「余興のプロ」がいるといった情報を見てしまったりして、不安になっている方も多いのではないでしょうか?
今回は、県外から沖縄にリゾートウエディングを挙げに来るカップルの皆様に、リゾート婚ならではの余興のおすすめをご紹介します。
沖縄県には、独自の冠婚葬祭の風習があります。なかでも結婚式については、披露宴の「余興」の占める割合が多いのが特徴。結婚式場には特設ステージが設けられ、身内や友人の行うものから、プロの「余興芸人」まで、数時間にわたっていくつもの余興を行うというのがスタンダードです。
筆者ももちろん参列したことがあるのですが、何百人といる観衆の中(沖縄の結婚式は、200~300人ほど招待するのがスタンダード)まるで発表会のように次々と繰り広げられる余興のレベルの高さに驚きました。
実は沖縄では、余興を行うのは新郎新婦の親族や友人だけでなく、結婚式の余興で生計を立てている方もいるほどの、プロの余興芸人さんも珍しくありません。
その内容も、沖縄の伝統の唄・踊りや、ダンスやコント、物まねショーなど多種多彩。必ず入るのが、沖縄の祝いの舞である「かぎやで風」、「エイサー」そして「カチャーシー」です。まずは祝辞の後に「かぎやで風」が舞われ、それから怒涛の余興プログラムが始まります。
披露宴の最後は、花束贈呈とあいさつで終わるかと思いきや、「エイサー」が始まり、最後はお祝いの時に踊られる「カチャーシー」という踊りを、出席者全員で踊るというのが締めとなっています。
沖縄余興.comのように、プロを派遣するための余興用のポータルサイトもあるほど。沖縄の結婚式にとっては、歓談の時間がないほど余興が行われるのが普通なのです。
ここまで読んで、「じゃあ、県外から沖縄に行ってリゾート婚したい自分たちはどうなるの?」と、その式次第に不安を持たれたかもしれませんね。
結論から言うと「リゾート婚では、沖縄流の大掛かりな余興はやらなくてよい」です。
もともと県外から来てリゾート婚を行う場合というのは、少人数で海などのロケーションを楽しみながら、新郎新婦とゲストが近い距離で懇親を深められるというのが魅力のひとつ。
地元の方が開催する結婚式とは目的が異なり、多くの余興でゲストを楽しませるよりは、ゲストひとりひとりとの時間を大事にするということに重きを置いているため、余興が多すぎると、肝心の交流ができなくなってしまいます。
もちろん、「沖縄流も楽しそう!自分たちもプロを呼びたい」と思ったり、そういった出し物が得意なゲストに「ぜひやってほしい」という余興があるなら話は別ですが、そうでない場合は、無理に余興を考えるより、自分たちの好きなようにリゾート婚を楽しむ方に重点を置きましょう。
そうはいっても、何も余興がないのは寂しいかも?と思う方向けに、準備の負担が比較的少なく、リゾート婚ならではのおすすめの余興をご紹介します。
「マイクリレー」とは、新郎新婦向けの短いメッセージを、その名の通りマイクをリレーしながら話してもらうもの。結婚式でマイクをもって話すのは、新郎新婦と新郎父、そして司会とスピーチ担当のゲストのみ、となるのが一般的。ですが少人数だからこそ「マイクリレー」を取り入れることで、ゲスト全員が参加型の結婚式を実現することが可能です!
話す内容としては、名前・新郎新婦とのかかわり・新郎新婦との思い出のエピソード・おめでとうメッセージなど。時間にすれば20~30秒、長くても1分以内でまとめてもらいます。
ただ、いくら短い時間とは言っても、突然言われて話すお題がないと困ってしまいますので、事前にスピーチリレーがあることと、上記のように何を話してほしいかというのはお伝えしておきましょう。ひとりひとりが喋る機会を持つことで、少人数ならではのアットハートな雰囲気が楽しめますよ。
「ケーキサーブ」は、新郎新婦がカットしたケーキを、手づからゲストにサーブして提供する演出。最初にカットしたケーキはファーストバイト・ラストバイトなどで使われた後、いったん下げてもらって人数分にカットしてもらいます。
お料理のデザートタイムに合わせて再登場してもらうところまではよくある演出ですが、ケーキサーブは、そのケーキをゲストひとりひとりに新郎新婦がお届けするというものです。少人数だからこそできる演出ですね。
事前に作っておいてその場で流すムービーは、ゲストにも負担がかからずおすすめの余興です。
作成時には写真やデータを集めることになるかと思いますが、その際に「新郎の大好きなお祖母ちゃん」「新婦と○さんとは小学生からの幼馴染」といったように、新郎新婦とゲスト全員の関わりのある写真などを入れ、最後のテロップにゲスト全員を流すようにすると「この場に入る人たちが新郎新婦にとってどのように大切な人たちなのか」というのがよく分かり、会場に一体感が生まれますよ。
ビーチや沖縄ならではの自然あふれる場所などで挙式をする際にぜひ行ってほしいのが、ゲスト皆でのロケーションフォトやムービー撮影です。
ウエディングフォトというと、どうしても新郎新婦だけというのパターンが多くなりがちですが、ぜひゲストの方たちもあわせて、プロカメラマンに撮影してもらいましょう。全員が何度も写真を見返したくなるような1枚を残せると素敵ですね。
県民にとっては暮らす街であっても、県外からくる人にとっては非日常空間そのものです。余興が盛りだくさんの沖縄流の結婚式と比べ、県外から訪れ、非日常空間の中でゆったりと自分たちの好きなように楽しめるのが、リゾート婚の最大の魅力です。
余興を無理に行わないことで、新郎新婦もゲストたちとゆっくり過ごすことができますし、はるばる沖縄まで足を運んでくれたゲストの負担を減らすこともできます。
もし、余興を行わないことで式の流れがつまらなくなってしまうのでは?と心配になるようでしたら、こちらのページでご紹介したような、プチイベント的なアイディアを盛り込んだ企画にしてみてはいかがでしょうか。ゲストとの絆を深め、皆で楽しめる結婚式になりますように。
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