バスで巡る宮古島!注意点と楽しみ方まで

宮古島にリゾートウエディング目的で訪れる人は、約6~7割がレンタカーを利用しています。レンタカーは空港から乗り降りが可能で、一旦レンタルしてしまえば24時間いつでも利用でき、そして何より移動が楽と言う点で多く選ばれている移動手段です。

 

一方で、車の運転免許を持っていない方、運転に自信のない方、披露宴でお酒を飲まれる方などは公共交通機関の利用がおすすめです。

 

もちろん、一番簡単で楽な移動手段はタクシーなのですが、宮古島等内の観光スポットはそれぞれ車で30分以上離れていることが多く、それらを観光するためにタクシーを利用すると数万円以上かかってしまいます。例えば、人気の伊良部大橋は宮古島市街地から10~15分離れた場所にあり、往復するのに30分程度、金額にして2,000円~3,000円程度となります。

 

宮古島でタクシー以外の交通手段と言えば、必然的に路線バスを利用することになります。路線バスのメリットは、なんといってもコスパが良いこと!上手に活用すれば、希望通りの移動計画を立てることができ、また、運転の必要がないため、観光スポットでお酒を楽しむことができるのもメリットです。

 

この記事では、路線バスを活用し、効率的に宮古島を楽しみたい方のために路線バスで行ける宮古島島内の便利なスポットと注意点についてご説明します。

 

宮古島のバスってどうやって利用すればいい?まずは基本から!

 

路線バスの利用方法と注意点

宮古島島内にある路線バスは、利用するにあたり予約は必要ありません。バスはすべて現金のみで距離によって料金が異なりますが、始発駅から終点に行っても大人料金で最大500円以内で収まります。利用方法については特に変わったところはありませんが、島内のバス停は日陰やベンチがない場所もあるため、気温が高いシーズンにバス停でバスを待つ間は日傘や飲み物を持参するなど、熱中症対策は必須です。

 

まずはホテルへ!空港からシギラリゾートへの移動方法

施設内に複数のチャペルがある憧れのホテル「シギラリゾート」への移動は、宮古空港からなら無料シャトルバスを利用するのがおすすめです。空港発は予約不要、ホテル発は予約が必要となるため、帰りもシャトルバスを利用したい方は予約をお忘れなく。

>>時刻表・受付カウンター場所はこちら

 

みやこ下地島空港からなら、市街地を経由してシギラまで運行している「【系統9番】シーブリーズカジュアル前線」を利用しましょう。もし一度市街地に出て、市街地からホテルに向かう際は、市街地から始発している「【系統4番】平良~嘉手苅(かでかり)線」の最終バス停「シーブリーズカジュアル前」から徒歩10分ほど移動できます。また、少し時間がかかりますが、【系統5番】平良~宮国(みやぐに)線のバス停「シギラビーチ前」で下車して徒歩15分ほどで移動する手段もあります。

 

宮古島都内の路線バスで行くことのできる観光スポット一覧

 

宮古島には7系統のバス路線があり、ほぼ島の全域をカバーしています。それぞれの路線は行き先が全く異なるため、バス停が重複している宮古島市街地から乗る際は、路線を間違えてしまわないよう、注意しましょう。

 

ここでは特に観光に便利な5つの路線とアクセスできる観光スポットをご紹介します。

 

【系統3番】平良港~友利(ともり)線

 

3番線の友利方面行きのバスに乗ると島内でも人気のシュノーケリングスポット「イムギャーマリンガーデン」へ行くことができます。

 

「イムギャーマリンガーデン」は、宮古島の南部にある海浜公園で天然の入江を活かしたロケーションが特徴。園内には遊歩道や展望スペース、また海水浴やシュノーケリングが楽しめるビーチもあります。

 

また、園内には海水浴後に便利な有料シャワー施設もあるため、バス旅でも座席を汚す心配をせずに泳ぐことができますよ。もちろん、濡れたものを入れる袋やバスタオルなどは必須アイテムです。

 

【系統4番】平良~嘉手苅(かでかり)線

 

4番線の嘉手苅行きのバスに乗ると、来間島・来間大橋と与那覇前浜ビーチ(よなはまえはま)に行くことができます。来間大橋は宮古島と来間島とを結ぶ橋で、橋の上から見る海の美しさは宮古島随一とも言われています。

 

また、フォトウエディングの撮影として人気のある「与那覇前浜ビーチ」も来間大橋のすぐそばにあり107キロメートルもの天然の白い砂浜が続く海岸線は、フォトウエディングだけでなく宮古島に来たら一度は訪れたい名所です。海に沈みゆく夕日を見るサンセットスポットとしても人気があります。

 

【系統5番】平良~宮国(みやぐに)線

 

5番線宮国方面のバスに乗ると、「うえのドイツ文化村」、「博愛ワイワイビーチ」、「シギラリゾート」へ行くことができます。

 

「うえのドイツ文化村」は、1873年(明治6年)に宮国地区に住む島民たちがドイツの商船を救護した歴史があることから、国際交流と地域の活性化を目的に作られた施設。園内にはドイツの古城「マルクスブルグ城」を原寸大で再現した城があり園のシンボルになっています。その城内にはチャペルもあり挙式を行うこともできます。

 

「博愛ワイワイビーチ」は、うえのドイツ文化村のそばにある人工ビーチ。シュノーケリングや海水浴が可能ですが、ビーチ付近にシャワー施設がないためバス旅での海水浴はおすすめできません。ただ、近隣にある博愛漁港から半潜水式水中観光船「シースカイ博愛」が運行しており、海中を眺めながら遊覧が楽しめます。もちろん、水に濡れることもないので、手ぶらで利用が可能です。

 

最後に、シギラリゾート内にある温泉施設「シギラ黄金温泉」は、宿泊客以外でも利用することができます。露天風呂やリフレクソロジー、ロミロミなどのリラクゼーションが堪能できるほか、天然源泉を使ったジャンルグルプールは水着着用エリア内にあるため、ご夫婦、カップルが一緒に楽しむことができますよ。

 

【系統6番】平良港~漁港前線

 

6番線漁港前方面のバスは池間大橋を通り池間島に行くルートを通ります。途中には宮古島最北端にある「西平安名岬」や「砂山ビーチ」など絶景スポットを多く巡ることのできるルートです。

 

「池間大橋」は1992年に開通した全長1425メートルの橋。来間大橋、伊良部大橋よりも先にできた橋で、開通当初は沖縄県内で一番の長さを誇っていました。この池間大橋からも他の橋と同様、宮古ブルーと呼ばれるエメラルドグリーンの海と景色をバスからでも楽しむことができますよ。

 

池間大橋のそば、宮古島の最北端にある西平安名崎は、風力発電のために設置された風車が3基稼働している光景が特徴です。舗装道路はないものの岬はかなり奥地まで行くことができ、岩場になっている先端部分まで行くには歩きやすい靴、服装がおすすめです。

 

市街地から、車で10分ほどの場所にある「砂山ビーチ」は海水浴やシュノーケリングよりもフォトスポットとして知られています。特に、ビーチの端にある岩のアーチは、向こう側に見える海がより美しく見えることから観光客に人気のフォトスポット。(※2019年現在は立ち入り禁止)

 

日が暮れると、夕日がこの岩のアーチの中をゆっくりと沈んでいくロマンティックな光景が楽しめます。

 

【系統7・9番】佐和田車庫・みやこ下地島空港リゾート線

 

7・9番線はどちらも伊良部大橋を渡り伊良部島を通るルートです。(9番線のみ2019年にオープンしたみやこ下地島空港が終点になっています)。

 

「伊良部大橋」は2016年にトリップアドバイザーが行った「旅行者の口コミで選ぶ 日本の橋ランキング2016」で1位に輝いたこともある、宮古島を代表する観光スポットです。宮古島の海、空を走行する爽快さが楽しめる、絶好のドライブスポット。運転者が景色を楽しみきれないレンタカーとは違い、全員が共に景色を楽しむことができるのもバス旅のメリットの1つではないでしょうか。

 

また、9番線のみ経由する「みやこ下地島空港」はエメラルドブルーの海、空のあいだを飛び立つ(着陸する)飛行機を見ることができるロケーションで知られており、フォトウエディングのロケ地としてもおすすめの場所です。

 

便利でいろいろな場所に行けるバス旅、でもこんな落とし穴も...

 

安く、宮古島のあらゆる観光スポットにアクセスできる路線バスはとても頼もしい存在です。ただし離島ならではのウィークポイントや旅行中に気を付けたいポイントもあるため、それを知った上で上手に行動しましょう。

 

注意点その①本数が少ない

市街地、空港線を除き、島内の路線バスは大体1時間に1回しか来ません。これが池間島家や来間島(系統4・6番線)にもなると2時間に1度しか来ない時間帯もあります。また土日や夜間はさらに本数が少なくなる地域もあるためバスの時刻表は常にチェックしておきましょう。

 

注意点その②旅行は計画的に

砂山ビーチのそばを通り、西平安名岬の前を通り、池間大橋を経由する路線であったとしても、1時間か2時間の間隔でしかバスは来ません。観光したい場所や行きたいお店が複数あったとしても、1日に観光できる場所はせいぜい4つか5つ程度と割り切って旅の計画を立てましょう。

 

注意点その③乗るときはきちんと海水や砂を落として!

旅行客が現地の人に怒られることが1番多いのが乗車マナー。宮古島のビーチは砂が白くきめ細かいため、ビーチを散策するだけでもサンダルや足、少し置いただけのカバンなどにかなり付着しています。路線バスは基本的に地元の人たちが日常的に利用するものだいうことを心がけ、乗る前には砂をきちんと払ってから乗車しましょう。

 

注意点その④高額紙幣は使用不可

沖縄の路線バスは基本的に1,000円札しか使えないと思った方が良いでしょう。ICカードなども利用できないため現金は小銭や小額紙幣を用意していくことをおすすめします。

 

注意点その⑤最終便が早い

市街地を除き、ほとんどの路線は19時頃が最終便。夏場など夕日を眺めてバス停に戻ってみると、帰りの便がもう終わっていた。なんてことにならないよう要注意。バス停からの移動時間が長い観光スポットや、夕食を食べに行く際などにも注意してください。


まとめ

 

路線バスと言うのは旅行の中でも最も難易度の高い移動手段ではあるものの、上手に活用すればコスパ良く運転せずに目的地にたどり着けるというメリットもあります。

 

せっかくのリゾートウエディング。路線バスを上手に活用し、宮古島観光を満喫してくださいね。

 

 

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