旅行にかかる費用は可能な限り抑えて、料理や演出などにお金をかけたい!というカップルにとって、リゾートウエディングで一番抑えられる支出は「交通費」ではないでしょうか。特に飛行機の場合は新幹線や電車などとは違い、料金によって所要時間が異なるということがなく、同じ結果なら安いほうをというしっかりもののカップルにはぴったりの交通手段です。
東京から沖縄までの所要時間は飛行機で約3時間。席の狭さなど多少の不便を我慢すれば、半額近くお金を節約できるとあって、最近では挙式やハネムーンでもLCC(ローコストキャリア)を利用するカップルも少なくないようです。
時期にもよりますが、成田空港から沖縄まで通常料金設定でも片道5,000円台~、定期的に行われるセールでは更にお得にリーズナブルになっており、通常の航空会社の半額以下で移動ができるのはかなりの節約になります。また海外とは違い、国内の移動だけなら面倒な乗り継ぎをしなくてもよい、というのもLCCが選ばれる理由のようです。
一方で、使い慣れていない人にとってはどこか不安・・・という声があるのも確か。持ち込み手荷物の重量制限があったり、便の変更に注意が必要だったりと、何も知らずに利用しようとして、「こんななずじゃなかった」なんてことは大事なウエディングだからこそ避けたいですよね。。そんなLCCについてメリット、デメリットをご紹介します。
沖縄、那覇空港に発着しているLCCは下記の3会社です。
Peach(ピーチ)
正式名称はPeach Aviation株式会社。桃色と紫色の中間色のフーシア色をイメージカラーとしており、空港などでもよく目にするロゴではないでしょうか。関西国際空港、福岡空港から那覇空港に運行しており、また、那覇空港からソウル、台北、バンコクなどの国際線なども運行しています。
Vanilla Air(バニラエア)
成田空港、新千歳、函館空港などから那覇空港に運行しているLCC。那覇空港からは台湾、香港などにも運行しています。なお、2019年10月26日に運行が終了しますので、予約時には注意して下さい。
Jetstar(ジェットスター)
ジェットスター航空は成田空港、関西国際空港、福岡空港など国内の主要な空港から那覇空港までを結ぶ便を運行しています。
飛行機の機体を統一する、機内食や飲み物などのサービスを有料化する、運行時間を調整するなどを行い、コストをぎりぎりまで抑えたLCCは“通常の半額以下”で利用することが出来ます。
大手航空会社が販売する格安航空券は片道だけのチケットを購入すると往復料金と変わらないくらい割高になることも。LCCは基本的に片道ベースでの料金計算となっているため違う航空会社を組み合わせてもOK。スケジュールも柔軟に設定できますよ。
LCCの多くは発着時刻が早朝深夜便も多くあります。これは、空港使用料金を安く抑えるためにLCCキャリアが行っている施策の1つ。空港までのアクセスを考慮する必要がありますが、例えば6時成田発のフライトなら那覇空港には9時ごろ到着でき、1日を目いっぱい楽しむことが出来ます。
また、挙式の直前まで仕事が立て込んでいる場合などは仕事が終わってから深夜便で沖縄に。なんて使い方もできますよ。那覇空港もよりのモノレール「ゆいレール」は終発便が深夜0時まで運行しており、到着後のアクセスに困ることもありません。
ほとんどのLCCでは、持ち込み可能な手荷物の重さは2つで合計7㎏まで。それをオーバーする場合は預け入れ手荷物として別途料金を支払う必要があります。少し前であれば、手荷物の重量を量られることはなかったのですが、最近では持ち込み手荷物の重量もチェックされるようになりました。
なお、荷物を預ける場合はインターネットで航空券を購入時に受託手荷物料金を支払うか、空港カウンターで支払うかのどちらかになるのですが、空港カウンターで支払う場合、手荷物予約手数料が別途必要になり、1.5倍くらい高額になってしまいます。
ウエディングで使うアイテムや、ゲストへのプレゼントなどを持ち込む場合は事前に宅配便で送っておくなど注意が必要です。(帰りの便も同様)
通常の航空券であれば、利用日前であれば所定の割合で払い戻しができますが、LCCでは特別なプラン(払い戻し可のプランなど)に加入していなければ利用日から何日前であったとしても払い戻しは行われません。
そのため、スケジュールの変更がほぼできず、沖縄入りの日時を変更したい、挙式日を天候の関係で延期した!という場合でも、航空券の費用は帰ってきません。
LCCは通常の航空会社とは異なり、天候や機材繰りなどの理由で欠航・遅延する事があるのが特徴です。また、航空会社にもよりますが、欠航してしまった時も、「払い戻し」「同会社の別便への振り替え」のみ対応するなど、いざという時のトラブルに弱いのがLCCのデメリットといえるでしょう。
例えば、恩納村のホテルに宿泊の場合などは、夜の便が大幅に遅延してしまった場合、那覇空港に到着した時にはすでにレンタカー会社や高速バスの営業時間が終わってしまい、タクシーで90分近くかかる恩納村に向かわなくてはならず、結局高くついてしまった...ということにもなりかねません。
出発地で降雪の可能性ある冬季や、台風シーズンなどは特に、遅延が起こる可能性を踏まえたうえで余裕のあるスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
1分でも遅れると飛行機が目の前にいても入れてもらえない、搭乗手続きを締め切られてしまうという、時間にシビアな面もデメリット。また、空港内でも搭乗口が離れた場所にあることが多く、空港についてからも移動時間がかかる(バス乗車が必要な場合も。)ため、時間にかなり余裕をもって行動しなければなりません。
LCCを利用する際は、お金をかける代わりに時間をかける、と割り切って利用する必要があるでしょう。
いかがでしたか?多少のデメリットはあるものの、時間やスケジュールに余裕をもって行動すれば、最大5万円以上も節約できるLCCキャリア。挙式や現地での観光やグルメにお金をかけたい『質重視』のカップルにぴったりの交通手段ではないでしょうか。
なお、2019年3月より那覇空港のLCCターミナルビルは閉鎖され、現在の国内線ターミナル、国際線ターミナルからの利用になる予定です。レンタカー送迎バスの発着場所等が変わってきますので、事前にチェックしてみてください。
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