車がない、お酒を飲みたいときもこれで安心!ウチナーンチュが愛用する「路線バス」を上手に活用!

路線バスというと、旅行の上級者が活用するイメージですが、実は沖縄県本島の8割の地域は路線バスによって行くことができるんです。これは、沖縄県内に鉄道が走っていないこと、高齢者が多く地方でも需要があること、などが挙げられています。

 

「せっかく友人のブライダルで訪れたし、バスを駆使してローカルなスポットにも巡ってみたい」「慣れない土地での運転は不安」「せっかくのリゾート、お酒を楽しみたいので運転はしたくない」という方に近距離、中距離、遠距離と路線バスを利用することで行くことのできる観光スポットをご紹介します。

 

中、長距離バス乗り場は?チケットはどこで購入できる?

 

バス旅初心者にとって、バス乗り場や時刻表、路線図などは非常に分かりにくいもの。沖縄本島内での移動に便利なバス乗り場をご紹介します。

 

那覇空港

 

近距離、中距離、長距離、高速バス、リムジンバスと様々なバスが出発しています。ただし、行先別に分類すると4種類に分けることができます。なお、リムジン・高速バスは事前予約を行うことができ、支払いもネット上で完結できます。ただし、路線バスは現金またはOKICA(沖縄県内でのみ利用できるICカード)の利用のみとなっており、事前予約ができないため要注意。

 

ホテルへの直通、経由バス

恩納村エリアのリゾートホテルを経由する有料路線バスと、宿泊者への無料サービスとして直通送迎を行っているバス(オキナワマリオットリゾート&スパ、カヌチャベイホテル&ヴィラズなどがそう)の2種類があります。

 

予約プランには記載がなくても、恩納村エリアのホテルでは送迎を行っているホテルが多くあるため、電話で確認しておくとよいでしょう。ただし、いずれの場合も基本は事前予約が必要ですのでお忘れなく。

 

恩納村経由、美ら海水族館行きのバス

那覇市から国道58号線を経由して「美ら海水族館」のちょうど手前にある名護市までを経由する「120番/名護西空港線」などがあります。那覇、読谷村、恩納村など、観光やリゾートウエディングで利用する地域をほぼ網羅しており便利に利用できますよ。

 

那覇、名護など各エリアのバスターミナル行きのバス

2018年に新オープンした那覇バスターミナルや名護バスターミナルなどの各エリアへ向かうバス。

 

そのほかの地域への路線バス

那覇市内や沖縄県南部、沖縄市などの中部へ向かうバス。いわゆる路線バスです。

 

那覇バスターミナル

 

那覇空港からゆいレールで約10分、「旭橋駅」直通のバスターミナル。2018年にリニューアルオープンし、カフェや物販店が施設内にあります。発着エリアは空港とほとんど同じですが、こちらのバスターミナルからは高速バス、路線バスの発着が主となっており、シャトルバスはほとんど止まりません。各バス会社の営業所がターミナル内にあり、行き先を聞きやすい、チケットの予約がその場でできるというのもメリットの一つですね。

 

高速バスは事前予約を行うことができ、支払いもネット上で完結できます。ただし、路線バスは現金・OKICA(沖縄県内でのみ利用できるICカード)の利用のみとなっており、事前予約ができないため要注意。

 

その他の注意点としては、一般の路線バスのため荷物の預け入れができない場合があります。特にサーフボードやロードサイクル等大型の荷物はバスに空きがあっても持ち込むことができませんので注意してください。

 

おもろまち駅前広場バス停

 

那覇空港からゆいレールで約15分、「おもろまち駅」の目の前にあるバス乗り場、こちらは那覇市内へのバスしか発着しませんが、北中城村にあるイオンモール沖縄ライカム発着のバスが出ており、便利に利用できます。

 

どの路線バスも基本的に現金・OKICA(沖縄県内でのみ利用できるICカード)の利用のみとなっており、事前予約も必要ありません。

 

路線バスで行くことのできる人気の観光エリア・スポット

恩納村

 

沖縄本島の中央部にある県内最大のリゾートエリア。ザ・リッツ・カールトン沖縄、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート、シェラトン沖縄サンマリーナリゾートなど世界に名だたるラグジュアリーホテルが集まり、県外からもリゾートウエディングのために訪れるカップルが多い地域です。

 

那覇空港、那覇バスターミナルからリムジンバス、高速バス、路線バスなど様々な会社、路線を利用して恩納村に行くことができ、比較的バスで行きやすいエリアです。

 

首里城

 

沖縄県那覇市にある県内で最も有名な観光スポット首里城。那覇市でもっとも高い位置にあり、天気の良い日には慶良間諸島を見渡すことができる絶景スポットでもあり、また、朝日、夕日が海に沈む様子を見られるのも那覇ではおそらく首里城が唯一の場所です。

(2019年7月現在の情報)

 

国営沖縄記念公園(海洋博公園):沖縄美ら海水族館

【提供:沖縄美ら海水族館】

 

沖縄本島北西部の本部半島にある海洋博公園とその敷地内にある水族館。那覇空港からは「やんばる急行バス」、「沖縄エアポートシャトル」が運行している直行便の利用が便利です。

 

また、恩納村の一部のホテル前から路線バスが運行しており、恩納村に宿泊する場合には路線バスの利用も可能です。ただし、予約ができないため繁忙期には乗車できないこともあるので注意が必要。

(2019年7月現在の情報)

 

古宇利島

 

沖縄県北部、今帰仁村(なきじんそん)にある古宇利大橋(こうりおおはし)は2016年トリップアドバイザーが発表した「旅行者の口コミで選ぶ、日本の橋ランキング2016」で第3位に選ばれた絶景スポット。また、古宇利島にはハートの形をした岩石「ハートロック」があることや、琉球神話版「アダムとイブ」伝説が残っていることから「恋人たちの聖地」とも呼ばれることもあります。

 

那覇空港、各バスターミナルから直通バスはありませんが、「やんばる急行バス」那覇空港発と沖縄県国頭郡今帰仁村にある運天港(うんてんこう)行きの便で、「今帰仁城跡入口バス停」行き、そこから古宇利島まで無料のシャトルバスが運行しています。

 

>>「やんばる急行バス」の無料シャトルバス情報はこちらから

 

まとめ

「式の翌日、丸1日時間ができたからどこかに行きたい」と思っている方に路線バスはうってつけの乗り物です。ツアーのように時間に縛られることがなく、お酒を飲んでも大丈夫。それに、那覇市から北部の「沖縄美ら海水族館」まで行ったとしても2,000円未満。と、賢く活用すれば、これほど便利な乗り物もありません。

 

沖縄県は鉄道がない分、路線バスが発達し、大抵の場所に行くことができます。道の駅や土産物店で泡盛やパイナップルワインを試飲したり、地元のローカル居酒屋で沖縄料理と一緒にオリオンビールを飲んだり…自動車旅行では絶対に楽しめない旅をお得に堪能できるのもうれしいポイントですね。

 

路線が充実している分、時間や行き先を自分で調べるのは少し難易度が高いので、バスターミナルのカウンターやホテル・観光地のスタッフに気軽に聞いてみましょう。

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