沖縄では、町のいたるところでシーサーを見かけることができます。屋根の上や門の上だけではなく、村の入り口や高台に置かれているシーサーもあります。
沖縄の人々がシーサーを大切にしているのは、魔物を追い払い、幸せを呼ぶとも言われているからです。ウエディングの披露宴や贈り物に、シーサーはぴったりだと思いませんか。
シーサーは沖縄のシンボル的存在なので、披露宴の演出や引き出物として、とても人気があります。沖縄ならではのシーサーを取り入れたウエディングにする方法を、ご紹介していきます。
シーサーをよく見ると「たてがみ」があり、ライオンによく似ていると思いませんか。シーサーは獅子であり、獅子とは古代オリエントのライオンだとも言われています。
古代オリエントでは、ライオンは守護獣として崇拝されていました。そんな守り神としての獅子は、13世紀から14世紀に中国から沖縄へと伝わりました。
沖縄では獅子のことをシーサーと呼んでいて、それが今のシーサーになったと言われています。シーサーは百獣の王と言われるほど強いライオンのように、屋根の上や門の上から魔物を追い払っているのです。
シーサーは魔物を追い払い、幸せを呼ぶと言われているため、披露宴には最適です。
素焼きの素朴なシーサーも人気がありますが、カラフルに色をつけたシーサーも結婚式に向いています。にこにこと笑顔の可愛いシーサーもありますよ。
ウエディング向けのシーサーの中から、披露宴で人気のあるものをいくつかご紹介していきます。
●ウエディングシーサー
沖縄の国頭群にあるシーサー作り体験専門店「まいまいシーサー」では、ウエディングシーサーを自分で作ることができます。作るのが苦手な人はオーダーを頼めます。作家が作ったシーサーも販売しています。
ウエディングシーサーは、ここのオリジナル。シーサーに小物を持たせて新郎新婦をイメージさせることや、真っ白い生地のウエディングドレスやブーケなどでシーサーを飾って、ウエディング仕様にすることができます。
シーサーの体験制作は、粘土から形を自分で作る「シーサー作り体験」と、色付けのみの「色塗り体験」があります。当日に持ち帰れるのも嬉しいですね。
大きさは通常サイズが、8センチ×8センチです。結婚式会場の受付に飾るシーサーとして、20センチくらいの大きいシーサーもオーダー可能です。
でき上がったシーサーを披露宴会場に飾ってゲストをお迎えすれば、沖縄らしさが満載の披露宴になります。ゲストやご両親へのプレゼントにもいいですね。
●ウェルカムシーサー
ウェルカムシーサーは結婚披露宴会場のウエルカムスペースで、ウェルカムボードと一緒に飾りお客様をお迎えするシーサーです。
オリジナルシーサーを作れば、おふたりを連想させるようなシーサーにもなります。例えばテニスで知り合ったおふたりなら、テニスラケットを持たせたシーサーにするのもいいですね。
台座に名前や結婚式の日時を入れると、結婚式の思い出の品になります。
「めんそーれ」など沖縄の言葉を書いたウェルカムボードと一緒に飾れば、より沖縄らしくなるのではないでしょうか。
結婚披露宴でお出迎えしたウェルカムシーサーは、その後は新居の玄関にかざると、新居でお客様をお迎えするウェルカムシーサーになります。
いつまでも長く幸せをもたらしてくれそうなシーサーです。
●テーブル案内カード立て
披露宴会場のゲストテーブルの上に、ゲストのお名前を書いたカードを置いて、ゲストが席を間違えないように案内することがあります。その案内用のカード立てを、小さなシーサーにしてみてはいかがですか。
ゲストがテーブルに近づくと、テーブルの上で小さなシーサーがお迎えしてくれるのです。テーブルの上に小さなシーサーが、席ごとに置いてあるのでとてもかわいらしいですよ。
テーブル案内カード立て用のシーサーは、披露宴が終わった後にゲストにお持ち帰りしてもらえば、おみやげにもなります。持ち帰った後は、メッセージ立てなどとして使ってもらうことができます。
●ゲストへの贈り物
結婚式のゲストへの贈り物としても、シーサーはオススメです。贈り物用のシーサーは、5センチくらいのミニサイズから、20センチくらいの大きさまでいろいろあります。
引き出物にするならば持ち帰りやすさを考えて、大きすぎない10センチ以下のシーサーをおススメします。
5センチくらいのミニサイズのシーサーは、ゲストが会場から帰る時に、新郎新婦が出口でプチギフトとしてお渡しする方法もあります。
また、生まれた時の重さと同じ重さの「体重シーサー」も、とても人気があります。ふたりが生まれた時の体重と同じ重さで、シーサーを作ってもらえるのです。
シーサーの中に沖縄のビーチの白砂を入れて、体重にぴったり合わせています。世界にひとつしかない体重シーサーは、ご両親へ感謝の気持ちを込めて結婚記念にプレゼントするのもいいですよ。
沖縄の家や村がシーサーを飾るのは、みんなが幸せに暮らせることを願ってのことです。シーサーは古くから沖縄の人々の守り神として、沖縄のシンボル的存在になっています。
あなたも結婚式に来てくれたゲストに幸せが訪れるように願って、シーサーを披露宴に取り入れてみませんか。
(画像は写真ACより)
メニューを閉じる