沖縄や北海道など、足を伸ばした場所で挙げるリゾートウエディングは、どのような時期でもお車代の配慮が必要です。結婚式にはたくさんのマナーがありますが、お車代にも渡すタイミングや、相場、準備する封筒などにもマナーがあります。
挙式を前にした新郎新婦は準備することが多く、お車代の存在を忘れがちになってしまいますが、お車代は遠方から足を運んでくれた人に感謝の思いを伝えられる費用でもあります。
ただ、お金のやり取りなのでスマートに渡すことがポイントです。この記事ではお車代をスマートに渡す方法やタイミング、準備に至るまでご紹介。
マナーをおさえればゲストにとって気持ちのよいリゾートウエディングを過ごしていただけることが期待できます。
お車代とは、結婚式に参加してくれたゲストに対してお礼の気持ちを表現できるお金です。
遠方から交通費や宿泊費を負担して結婚式に来てくれたゲストや、乾杯の挨拶をしてくれたゲスト、スピーチをしてくれたゲストなど、ふたりの結婚式の演出に携わってくれた人に「ありがとう」の気持ちを伝えることができます。
お車代を渡すときに気になるのが、いくら包めばよいのか?というところ。感謝の気持ちを伝えるお車代の相場を見ていきましょう。
【乾杯の挨拶やスピーチをしてくれたゲスト】
リゾートウエディングに限らず、乾杯の挨拶やスピーチをお願いした人には1万円が相場のようです。
上司なのか友達なのかなど、関係性によってご祝儀を包んでくれそうな金額も考慮して設定することが一般的な設定額と言えます。
【リゾートウエディングに来てくれたゲスト】
リゾートウエディングの場合、新郎新婦がゲストの旅費を全額負担しない限りゲストに交通費や宿泊費を負担してもらうことになります。
お車代とは、“全額の負担はできないけど、一部負担します”という気持ちのこと。
新郎新婦がゲストの分の旅費をすべて負担する場合、お車代は必要ありませんが、ゲストが旅費を負担する場合には、旅費の半額ほど負担することが相場です。
ゲストがどこから来るか、いくら旅費を負担して来てくれるのかを新郎新婦で調べ、お車代の金額を設定します。
リゾートウエディングに招待されたゲストは、いくら費用が必要なのか気になるもの。招待する新郎新婦から積極的にお金の話をしてゲストの不安を取り除きましょう。
旅費を全額負担する場合も、一部負担してお車代を渡す場合も、事前に伝えることがマナーです。
ここでは、お車代を入れる封筒の種類やお札の入れ方について紹介します。
のし袋を準備する
「お車代をどういったのし袋に入れるのか」は金額によって変わってきます。
1万円以下であればポチ袋。1万円以上である場合は、あわじ結びのご祝儀袋に入れるようにしましょう。
また、5万円以上の場合は、格式の高いご祝儀袋を準備しましょう。
表書きを書く
封筒の表面の上段に“御車代”と書き、下段に新郎新婦の名前を連名で書きます。右側に新郎、左に新婦の名前を旧姓で書くことが一般的です。
お車代を渡す相手の名前は記載しないので、付箋などで誰に渡す封筒なのか、わかりやすくすることがオススメ。お渡しする直前に付箋を取ってお渡ししましょう。
新札を入れる
封筒に入れるお金は新札を入れることがマナーです。事前にお車代分の新札を準備しておきましょう。
お札を入れるときは、お札の向きを揃え、封筒の表にお札の表が来るようにセットします。
お車代を渡すタイミングは3つにわかれます。それぞれのタイミングを見ていきましょう。
受付のタイミング
お車代を渡すゲストが多い場合は受付時に渡してもらう方法があります。渡すゲストのリストを準備して、受付の人が渡しやすい工夫をしましょう。
歓談のタイミング
食事を楽しんでいるときや歓談時は周囲に目立たずに渡すことができます。親族に渡してもらうよう頼むことが一般的なようです。
結婚式が終わったタイミング
ゲストが会場を後にするタイミングにお渡しする方法もスマートさを演出できます。
新郎新婦から直接渡すことが可能な場合もあるので、挨拶をしながら渡したい場合は式場のスタッフに相談してみてください。
リゾートウエディングに招待したゲストにお車代を用意しない場合は、ご祝儀を辞退することがマナーです。
時間を割いて遠方から足を運んでくれたゲストに感謝を伝えるためにもマナーを守ることは大切です。
マナーと聞くと堅苦しく感じてしまいますが、ゲストの立場に立った思いやりで準備すれば難しいことではありません。
「せっかくお車代を準備したのに、もらってくれなかった」「お車代を準備してないけど、相手はもらえると思っていた」など、ゲストとのコミュニケーション不足によって想定外のことが起こらないようゲストとコミュニケーションを取りながらお車代の準備をしていきましょう。
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