結婚式の準備では初めてのことばかりで戸惑うことも多いものです。お車代について悩む新郎新婦も少なくありません。
しかし、ただ渡せば良いというわけではなく、このお車代に限っても気を付けるべき決まりやマナーが存在します。
マナーを知らないままだと、せっかく来てくれたゲストに不快な思いをさせてしまうかもしれないため、マナーはしっかり知っておく必要があります。
そこで今回は、お車代を渡すタイミングや渡す方法、気を付けるべき点をご紹介します。
新郎新婦とゲストの間柄によっては、両親がお車代を渡した方が良いケースもあります。
両親がお車代を渡した方が良いケースとしては、主賓、乾杯を依頼した人、仲人などフォーマル度が高いゲストです。
これらの役目は、職場の上司や恩師など新郎新婦がお世話になっている人が引き受けてくれる場合が多く、新郎新婦の両親がそろって手渡すことが多いです。
受付や司会を引き受けてくれた新郎新婦の友人や知人に対しても両親から手渡します。
■渡すタイミング
渡すタイミングについては、主賓や乾杯を依頼した人には、受付後に依頼した両親から挨拶を兼ねて手渡します。仲人には式・披露宴が終わった後に別室にて両家の両親から手渡す場合が多いです。
受付を引き受けてくれる新郎新婦の友人には受付が始まる前に依頼した側の両親が挨拶を兼ねてお車代を手渡します。司会を依頼した人には結婚式が始まる前のタイミングで両家の両親から手渡すのが良いでしょう。いずれにしろ、目立たないようにさりげなく手渡すのがマナーです。
結婚式ではスピーチや余興をしてくれたり、ウェルカムボードを作ってくれたりするなど新郎新婦の友人が盛り上げてくれるでしょう。
新郎新婦からお車代を手渡すケースとしては、披露宴を盛り上げてくれた友人や知人に感謝の気持ちを込め、お車代を手渡します。
■渡すタイミング
結婚式を手伝ってくれた友人に対して披露宴終了後、もしくは結婚式後まもない後日に直接会って手渡すという方法が多いです。
もし二次会が予定されているなら、二次会での幹事にもお車代を準備しておきましょう。
結婚式の当日は新郎新婦が準備に慌ただしくなります。招待するゲストが少なく、ゲストと話す時間が比較的取りやすい沖縄ウェディングでも、当日中に新郎新婦が直接ゲストにお車代を渡すのは難しい場合もあるでしょう。
そのため、遠方から来るゲストに手渡すお車代に関しては、式の受付でゲストが記帳する時に受付係の人から手渡してもらうのがスマートです。
お車代は、準備においても気を付けるべきことが多々あります。
■新札を用意
まず、お車代には新札を用意します。銀行の窓口でも替えてくれます。当日に急に必要となることがあるので、新札は早い時期に多めに用意しておく方が良いでしょう。
■袋の準備
お車代といって現金でそのまま渡すのは失礼なので封筒に入れます。封筒の種類はご祝儀袋やポチ袋を用意しますが、金額によって袋を使い分けます。1万円以下はポチ袋、1万円以上はご祝儀袋に入れます。
ご祝儀袋に使える水引にもマナーがあり、結婚式においては何度でも結び直せるという意味がある蝶結びは使えません。結婚式は何度でもやるお祝い事ではないからです。
1万円以上を入れるご祝儀袋は、あわじ結びを準備しましょう。また、金額が5万円を超える場合は、格式の高いご祝儀袋を用意する必要があります。
■お札の方向
お札を入れる方向にも決まりがあります。ポチ袋には新札を折って入れますが、まず肖像画のある表面の左側を中心に向かって折り込み、次に右側を同様に折ります。ポチ袋の表面とお札の肖像画の面がそろうように入れます。
ご祝儀袋はご祝儀袋の表面とお札の肖像画の面をそろえ、肖像画が上にくるように入れます。封筒の中に感謝のメッセージを添えるだけで、より感謝の気持ちを伝えることができます。
■文字を書くときは筆ペンで
また、封筒には御車代や御礼などと書きますが、その際は筆ペンを使うのが望ましいです。相手の名前は書かないのがマナーですが、渡し間違えをしないために付箋等で目印を付けておきましょう。
封筒の表面の下には新郎新婦の名字を書きますが、新婦は旧姓を使います。
■準備はしっかりと
式の前には、お車代を渡す人のリストを作ったり、渡す相手や金額が合っているかどうかの最終確認をしたりするなど、抜かりのないようにしっかり準備しましょう。
お車代をいつ、どのような方法で、誰が誰に手渡すかについて、新郎新婦やその両親によっても異なるのが実情です。
実際には、披露宴中に両親がゲスト席を回ってお礼をいいながらお車代を手渡すという場合や、親しい友人には新郎新婦が事前に渡しておいたという場合などもあるようです。また、妹にお車代を渡す係をお願いしたという人もいます。
お車代に関する一般的なマナーも頭に入れておいた上で、色々な新郎新婦の経験も参考にしながらお車代を渡すタイミングを決めると良いでしょう。両親ともしっかりと話し合い、スマートにお車代を渡せるように準備しておくことが大切です。
(画像は写真ACより)
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