挙式や披露宴は地元でやりたいけど、前撮りとして青い海と白い砂浜のロケーションでの写真を残したい!結婚式をする予定はないけどウエディングドレス姿の写真は撮っておきたい!という方におすすめなのが沖縄でのフォトウエディング。
沖縄は日本人だけでなく、外国人からも人気なフォトウエディングスポットなんです。沖縄にはビーチだけでなく、緑の豊かなスポットや琉球古民家など、写真映えする撮影スポットがたくさんあるので、様々なバリエーションで撮影することができます。また、1年を通して暖かい気候なので、肌の露出が多いドレス姿での撮影がしやすいのも人気の秘密。
ただし、人気スポットであるがゆえに、たくさんの撮影会社がありどんな風に選んだら良いか迷ってしまいがち。今回はフォトウエディングを検討しているプレ花嫁が迷いがちなポイントを、沖縄在住のプロカメラマンがお教えします!
沖縄は一年中暑い、というイメージを持つ方が多いと思いますが、当然ながら梅雨や台風など、避けたほうが良い時期があります。また、油断しがちですが冬は風が強いと想像以上に寒くなります。天候は写真映りにも大きく影響するのでよくチェックしておきましょう。
沖縄の天気はとても変わりやすいのが特徴。朝はどしゃ降りだったのに、お昼には青空が広がった、雨の予報だったのに晴れている...など、天気予報が外れることもしばしば。筆者はいくつものお天気アプリを見比べながら撮影していることが多いです。
温暖な気候のため、スコールのような雨の降り方になることも多いです。急に激しい雨が降ってきた場合、5〜10分雨宿りをすれば止む可能性があるので、雨雲レーダーで雲の動きを確認するのも有効です。急な雨に備えて、晴雨兼用の折りたたみ傘を持っておくと日差しも遮ることができて便利ですよ。
また、天気予報をチェックするときに確認しておきたいのが、風の強さ。一般的に風速1メートルで体感温度が1度下がると言われています。特に海沿いでは風がかなり強くなるので、風速が10メートル近くになる場合は寒さ対策の羽織りものがあった方が安心です。
気象庁のデータによると、沖縄では平年の梅雨入りが5月9日ごろ、梅雨明けが6月23日ごろとなっています。梅雨明けの時期を見極めるのは難しいですが、フォトウエディングをするなら梅雨明けから11月頃までがおすすめです。
8月から9月にかけては台風が発生するリスクが伴いますが、夏らしい青い海や色鮮やかなサンセットを楽しめる時期でもあります。台風が多いといっても、月に1、2回くるかこないか。直撃したとしても2日程度で収まることがほとんどです。心配な方は、余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心ですよ。
「沖縄 フォトウエディング」で検索すると、たくさんの撮影会社がヒットします。どう選んでどこで申し込むのが良いのか、その方法と確認するべきポイントをお伝えします。
沖縄でのフォトウエディングを申し込むには、大きく分けて3つの方法があります。
沖縄でのフォトウエディングをする場合は、撮影会社の手配の他に飛行機やホテルといった旅行自体の手配も必要となります。旅行会社にお願いすれば、全ての手配をまとめて行ってもらえるので忙しい方におすすめの方法。ただし、その旅行会社が提携している撮影会社での撮影となるため、どの会社に委託しているか、プランの撮影内容や写真のテイストなどをしっかり確認しておく必要があります。
結婚式関連の色々なサービスを行っているのが結婚式場紹介サイトです。相談カウンターを設けている会社もあるので、不安な点は結婚式のプロに相談をしてから、そのまま予約をすることができます。紹介サイトを経由することで特典がつくこともあるようです。
写真にこだわりがあり、しっかり吟味して選びたいというふたりにおすすめな方法です。沖縄にスタジオがある会社の中には、全国展開していて最寄りの店舗で事前に相談できる会社もあります。予算や写真のテイスト、好きなロケ地など自由に選ぶことが可能になる一方で、どんな風に選べば良いか迷ってしまうことも。ここからは撮影会社の選び方をチェックしていきましょう。
フォトウエディングと一口に言っても、撮影会社によってその写真のテイストはかなり違ってきます。撮影後に後悔しないためにも、色々な撮影会社のHPをチェックして、どんな写真を撮っているのか見てみましょう。たくさんのウエディングフォトを見比べていると、自分の好きなテイストがわかってくると思います。
同じ撮影会社でも、カメラマンによってどんな写真を撮るかはまた変わってきます。特に好きなテイストの写真があればカメラマンの指名ができるか確認してみましょう。どの会社にも当然ながら新人からベテランまで色々なカメラマンがいて、写真の撮り方も様々です。一生に一度のフォトウエディングなので、予算に合うのであればカメラマン指名も検討してみてはいかがでしょうか。
撮影会社の料金体系には、2種類のタイプがあります。
1つ目は撮影に必要な最低料金が提示されていて、追加したオプションにより料金が上がっていくタイプ。パッと見は驚くほど安い金額になっていて、沖縄でのフォトウエディングがこの値段でできるならやってみよう!と思ってしまいます。
しかし蓋を開けてみると、プランに含まれている写真はプリントした台紙写真1枚のみで、アルバムや撮影データは別料金、プラン内で選べる衣装は限られているということがほとんど。自分の必要なものだけ選んで購入できるという一方、最終的な料金がイメージしにくいデメリットもあります。プランに含まれている内容をよく確認しましょう。
2つ目は撮影から全データまで全ての料金がコミコミとなっているタイプ。高いと感じる方がいるかもしれませんが、1つ目の料金体系での料金とさほど変わらないことが多いです。何より、後から追加料金が発生しないという安心感があります。
どちらの料金体系でも、相場としては撮影データ込みで10〜20万円といったところです。高ければその分写真のクオリティは上がっていきますが、予算やふたりのこだわりと照らし合わせて考えてみてくださいね。
沖縄のフォトウエディングといえば、ビーチを思い浮かべる方が多いと思いますが、撮影場所はビーチだけではありません。さとうきび畑やフクギ並木といった沖縄らしさのある緑の場所や、琉球古民家でのフォトウエディングも素敵です。また、沖縄本島だけでなく、船で日帰りできる離島も違った雰囲気があるのでおすすめです。
挙式を予定していないという方は、チャペルで挙式のシーンのみ写真に残すということも可能。通常の挙式の流れに沿って撮影をしていきますが、間違えてもやり直すことができるのが写真の良いところ。上手にできた瞬間だけ、きれいな写真で残すことができます。親御さんに挙式の写真を見せてあげたい、という方にもおすすめです。
撮影会社によってはあらかじめ撮影場所が決められていると思いますが、会社によっては自分の好きなロケ地でプランを作ってくれる場合もあります。自分の好きなロケ地で撮影が可能かどうか、料金も含めて確認してみましょう。
お願いする撮影会社が決まったら、撮影の詳細について決めていく必要があります。事前の打ち合わせで決めていくこと、撮影のために準備することを確認しましょう。
沖縄は海に囲まれているので、もちろんビーチの数も多いですが、その美しさは場所によって全然違うということをご存知でしょうか?どのビーチで撮影するかというのも、改めて考えてみる必要があります。撮影会社の近くにあるビーチで撮影を済ませるのは、お仕度してからの移動距離が短くて便利なのですが、時間に余裕があるならば沖縄本島北部のビーチも検討してみてください。南部のビーチとは透明度がまるで違うので、写真もとてもきれいに映りますよ。
緑の場所でも撮影したい、という方には沖縄らしいさとうきび畑やフクギ並木がおすすめです。ビオスの丘など、南国らしいカラフルな花がたくさん見られる公園や植物園なども自然がいっぱいで雰囲気があり、青い海とはまた違った沖縄らしい写真に仕上がります。
沖縄の文化が好きというふたりには、琉球古民家での撮影はいかがでしょうか?赤瓦の平屋にかわいらしいシーサーが乗っていて、その軒先におめかししたふたりが座っている。沖縄らしいゆったりとした時間の流れが見えるような、ほっこりとした写真になりますよ。
沖縄といえば青い海しか考えていなかった!という方もいるかもしれませんが、沖縄には魅力的な撮影ポイントがたくさんあるんです。複数箇所で撮影するという方も少なくないので検討してみてくださいね。
昼間の青い海をバックにしたチャペルやビーチで撮影するのは定番ですが、ドレスのまま海に入ったり、SUPを楽しむプランもあります!非日常のシチュエーションで幻想的な写真が撮れるのはもちろん、海に入っていると楽しくて自然な笑顔が出やすいというメリットも。
また、同じ場所でも時間帯をずらしてサンセットの時間に撮影するだけで、全く違った雰囲気の写真になります。大人っぽいムードのある写真を残したいという方はぜひチャレンジしてみてくださいね。一方で、より自然ないつものふたりを写真に残したいという方は、私服のまま撮影するエンゲージメントフォトをするという手もあります。
写真撮影で重要な要素となるのが撮影の時間帯。撮影するカメラの向きと太陽の位置によって、同じ海でも色合いが変わってくるんです。フォトウエディングでよく使われる西海岸のビーチの場合、午前中だと太陽が東側にあるので順光となり、海の青い色がより一層きれいに映ります。同じ西海岸のビーチでも、午後になると太陽が西に傾いてくるので逆光となり、光が水面に反射してキラキラとした海になりますよ。
撮影会社からも時間帯による海の変化は説明があるかもしれませんが、ビーチでの撮影で確認しておきたいのが潮位です。満潮と干潮では海の表情ががらりと変わる場所があります。干潮の場合、隠れていた岩場や緑の藻が出てきて、美しさが半減してしまうこともあるので、可能であれば干潮以外の時間を選ぶようにしましょう。干潮の時間は日ごとに変化していくので、気象庁のHPやアプリで確認してみてくださいね。
滞在する時期の沖縄の気温に合わせた着替えやすい服装を選ぶのはもちろんのこと、パーカーやシャツなど軽く羽織れるものを持っていくのがおすすめ。撮影場所までの移動時間や待ち時間に、ドレスの上から日よけや風よけにも使えて便利です。
ビーチでの撮影なら、濡れても平気なサンダルを持参しておきましょう。沖縄ではコンビニやスーパーでも「島ぞうり」としてビーチサンダルがお手頃な値段で売っているので、沖縄に到着してからお揃いで購入すると思い出の品にもなりそうです。
最近は趣向を凝らしたフォトアイテムを使った写真をよく見かけますよね。フォトアイテムを使うと
アクセントの写真となってバリエーションが増えるのでおすすめです。フォトウエディングでよく使われるのはフォトプロップスやガーランド、イニシャルブロックなどでしょうか。100円ショップなどでも簡単に手に入るアイテムもありますし、手作りでオリジナリティを出す方もいます。
また、ふたりの思い出の品や、共通の趣味のアイテムと一緒に撮影するとさらにふたりらしさが全面に出た写真になりますよ。お酒好きなふたりならオリオンビールの缶と一緒に、テニスが趣味ならふたりでラケットを持って、など、ぜひふたりの大好きなものを一緒に写真に収めてくださいね。
全ての準備を終えて撮影の日を迎えたら、あとは精一杯撮影を楽しむことが良い写真を残す秘訣です!当日に不安になりやすいポイントをお伝えします。
撮影当日の朝、目が覚めたら雨が降っていた...。という場合、絶望するのはまだ早いです!冒頭にも書いた通り、沖縄の天気は非常に変わりやすいんです。朝は雨が降っていても、お仕度が終わった頃にはもう青空が見えているというケースも。これから晴れるかもしれない!という望みを捨てずに撮影会社と作戦を練りましょう。
雨は降っていないけど、曇り空になってしまった、というケースも当然ながらあります。青空の写真をイメージしながら沖縄に来るとテンションの下がる状況かもしれませんが、曇りの日でもメリットはあります。太陽の光が雲によって拡散されて優しい光となるので、ふんわりとした美肌の写真に仕上がるんです。またカンカン照りの日は眩しくて目を開けて撮影するのが大変なのですが、曇りだと目も大きく開きやすいんですよ!
悪天候の場合の対応は各社で異なると思いますが、天候の変化に対応する手段としては、できる限り余裕を持ったスケジュールを組むということが一番です。雨で撮影ができなかった場合も、沖縄に滞在中の日程で予約の空いている時間があれば振り替えることができるかもしれません。
プロのカメラマンに写真を撮られる機会は、そんなに頻繁にあるわけではないですよね。撮影されるという状況に緊張してしまうかもしれませんが、カメラマンに言われるがままに受け身で撮影するよりも、「こんな写真を撮ってほしい!」となるべく具体的に伝えましょう。お気に入りの写真があるならスクリーンショットを見せて共有しておくと、カメラマンとしても好きなテイストに合わせて撮影しようと努力します。写真のリクエストはなるべくした方が良いです!
また、やりたくないポーズなどがある場合ははっきり伝えましょう。お互いに初めましての状況で最高の写真を残すためには、情報共有が大事です!もしカメラマンに言いづらいな、と思ったときには、メイクさんなど言いやすい人にこっそり伝えてみましょう。
フォトウエディングとなると、割と長い時間をカメラマンと一緒に過ごすことになります。遠慮なく色々な話をしながら、撮影の時間を楽しんでくださいね。
沖縄でのフォトウエディングについて、少しはイメージができたでしょうか?沖縄在住のカメラマンの視点で、フォトウエディングを検討しているふたりに伝えたいことをまとめてみました。ハネムーン気分が味わえて、リゾート感あふれる写真も残せる沖縄でのウエディングフォトは、結婚式をしないというふたりにもおすすめです。
フォトウエディングを経験した方からは、撮影自体が楽しい時間だった!という声をよく聞きます。ビーチですれ違った見知らぬ外国人から「Congratulations!」と声をかけられたり、地元のおばあちゃんが祝福してくれたり、沖縄はとてもあたたかい場所なんです。
この先長く続くであろう結婚生活の始まりに、沖縄で最高の写真を残しませんか?
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