安いからこそ気をつけて!失敗談から学ぶ、LCCの賢い使いかた

 

すっかり旅の手段として一般化したローコストキャリア(Low-cost carrier, LCC)。その一番の魅力は「価格」。旅の予算の中でも多くの割合を占める航空運賃を、安く抑えることができるので、近年人気が高まっていますね。

 

しかしLCCは「安い」からこその落とし穴もあり、ウエディングなど予定がはっきりと決まっている場合、事前に注意点を把握しておくことで、リスクを回避できますよ!今回は失敗談から学ぶLCCの賢い使い方をお伝えします!

 

失敗談その1:荷物重量に気を付けて!

 

LCCキャリアの運賃の安さの理由の一つは、荷物の積載量を少なくしていること。重いものを運ぶとそれだけ燃料を使いますので、軽くすることで燃料費を削っているというわけです。

 

手荷物や預け入れ荷物の重量によって、運賃がだいぶ変わるので注意しましょう。よく広告で出ているのはほとんど手荷物がないような状態で乗った場合であることがほとんど。無料で持ち込める重量よりも多い荷物になりそうなら、予約の際にあらかじめに追加オプションをつけておきましょう。ウエディングだと何かと荷物が多くなりがちなので、重量は余裕をもっての予約がおすすめ。当日空港で重量オーバーになると、割高な追加料金が必要になってしまいます。

 

失敗談1

筆者はアレコレと持ち込み荷物が多くなってしまい、当日空港で超過料金を払ったら、最初の額面の約2倍のチケット料金になってしまったことがあります。これなら、早目にチケットを買えば、羽田-那覇で8,000円台のプランもあるし、ANA「SUPER VALUE」やJAL「先割」などで購入してもそんなに変わらなかったかも……と後悔。

また、往路は問題なくても、復路ではお土産などで手荷物が多くなりがち。LCCはシビアに運賃が上乗せされるので、はじめからフレキシブルに変えられるチケットにするか、LCC以外も比較検討してから選んでおく方がベターです。

 

失敗談2

お土産で重量オーバーしそうだったので、空港から荷物を送ったところ、沖縄からの送料が高くなり、結局こちらも高くついてしまったこともあります。

 

新婚旅行を兼ねてということになると、お土産も多くなりがちなので、気を付けてみてくださいね。また、サンエーをはじめとするスーパーやお土産どころでは、そこで買ったものなら通常よりも安く送ることができる場合がありますので、ぜひ問い合わせてみて。配布用のかさばるお土産はまとめて買って、まとめて送るのが吉ですよ。
 

☆LCCのチケットは、荷物などの諸費用もきちんとチェックして!

 

失敗談その2:行きも帰りも時間がかかる?LCC専用ターミナル

 

LCCを利用する際に困っていたのが、専用ターミナルの存在。通常のターミナルより遠く、不便な場所にあるため、アクセスに時間がかかっていたのです。

メインのターミナルから遠く、場合によってはシャトルバスなどを利用する必要があるのですが、これが満席で何便も見送らなくては行けなかったり。

 

失敗談

筆者は離島からLCCで那覇まで来て、那覇-関西と乗り継ぐ予定が、バスが大混雑して数十分時間を食ってしまい、結局乗り継げなかったことがあります。さらに運の悪いことに、乗り継ぎ便が他社のチケットだったため、乗れなかったのは自己都合となり、チケットを買い直ししました。購入当時に安いといって買ったチケットが逆にとても高くつく結果に。

 

しかし那覇空港においては2019年3月18日より、LCCターミナルが国内線と国際線を結ぶ連結エリアに移転。ぐっと使いやすくなりました。

 

 

とはいえ、LCCの起点となる成田空港や関西空港内などのLCCターミナルはLCC専用ターミナルになっているので、主要となる駅からの移動時間は余分にかかります。たどり着くまでの時間を見誤って、飛行機に乗れなかったとしたら、せっかく買ったチケットが無効になってしまいます。LCCを利用の際は、ぜひ時間のゆとりをもって出かけてくださいね。

 

☆LCCのターミナルは搭乗手続きや降りてから時間がかかることも。ゆとりをもって出かけよう!

 

失敗談その3~まさかの欠航!その時はどうする?

 

LCCというのはローコストで飛行機を運行するために、様々な知恵を絞っています。そして経費削減の大きな割合を占めるのが、保有する飛行機の台数です。ギリギリの飛行機台数で運行を回しているので、もしその飛行機が何らかの理由で欠航したり、大幅な遅延をしたりした場合に、代わりの飛行機がないことも多いのです。

 

そのため、 現地の天候とは関係なく、出発空港の天候が大荒だった場合、使うべき飛行機が戻ってこなかった場合に、予期せぬ欠航や大幅な遅延が起こることも。もちろんJALやANAといったレガシーキャリアでもこうしたことは起こり得るのですが、あらかじめある程度の機体数を保有しているので、機体繰りで切り抜けたり、便数も多いので前後の便にお客様を振り分けたりといろいろな手段が使えるので、LCCよりスムーズな運航ができるのです。

 

欠航すると大変に困ってしまうのですが、LCCのマイナス点は、欠航時の対応がレガシーキャリアよりもぞんざいなところ。お客様対応におけるスタッフもコスト削減のため少ないので、空港カウンターに駆け込むよりも、WEBサイトやコールセンターに連絡して対応を求める方が、スムーズに完結できることも。

 

LCC利用については、その安さの背景になっている理由を踏まえたうえで、いざという時も臨機応変な対応がとれる方が向いているといえます。また、飛行機会社の都合による欠航の場合は、返金・もしくは振替対応がありますが、LCCは便数が少ないので、翌日の便になるなんてことも・・・・・・・

 

失敗談

筆者は、実際にLCCで欠航したことがあります。しかし前後の同社の便は満席。チケット代は後日戻ってきましたが、翌日の便を割り増し料金で取らざるを得ず、ホテル代も自分持ち。当日のレガシーキャリア便が取れなくもなかったのですが、ご存知の通り、当日チケットはとても高価。近所のビジネスホテル代の方が安かった・・・という残念な結果に。

 

ギリギリの日程でLCCによる旅行を計画するのは、ちょっとリスクかもしれません。

 

☆LCCは欠航率が高いので、欠航しても大丈夫なように、ゆとりある日程を組むように心がけよう。

 

まとめ

 

沖縄へのアクセスを身近にしてくれたLCC。価格の安さというメリットの背景にあるデメリットを理解したうえで賢く使いたいですね。LCCを使いこなすには、事前の比較と勉強がカギ。上手くいけばとってもお得に沖縄の旅を楽しむことができますので、これを機に色々と比較してみてくださいね。

 

なお、最近ではレガシーキャリアでも、早割運賃などでかなりお得な料金も出ています。荷物が多かったり、スケジュールが厳しい方は、いざという時の欠航対応やかかる時間を考えると、少しくらい割高でも検討してみる価値があるといえるでしょう。

 

ゲストや親族に安いフライトを勧めるなら、行き・帰りどちらかだけLCC利用等、使い方を提案するのもおすすめですよ。
 

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