沖縄の自然や文化を守るために。気をつけたい配慮

 

青い空、美しい海と自然、そして昔からの風習を大事にする中に息づく、琉球王国の文化……。沖縄の魅力は、昔ながらものを大切にする精神に根差したもの。そんな沖縄を訪れる時には、私たちはそれらを尊重し、そしてずっと守り続けられるように配慮する必要があります。ここでは、「沖縄」という場所がずっと美しくあり続けるために、観光やウエディングで訪れる私たちができることをお伝えします。

 

1.ビーチで海遊びの際に気を付けたいこと

 

沖縄ならではの場所といえば、やはり海!本土では見られない、南の島ならではの美しい青い海は、沖縄に来たらぜひ訪れたい場所ですよね。そんなビーチで気を付けたいとといえば、ゴミの問題。

 

◆ゴミは持ち帰る

 

これは基本中の基本です。

また、実は沖縄のビーチには海流の関係で、ゴミが流れついてしまっている場所が多くあります。せっかくきれいな海なのに残念なことですが、管理のされていない天然ビーチだと、掃除が追い付かないことも良くあるのが現状です。

 

もし時間があるのであれば、ビーチクリーンをしてみませんか?自分が拾った部分ビーチがキレイになるのはとても気持ち良いことですし、「陰徳」といって徳を積むことによって、沖縄の神様が二人の人生を寿ぎ、より良い門出のスタートを手助けしてくれるかもしれません。

 

 

次に、沖縄の海に来たなら海遊び!せっかくだからサンゴ礁や熱帯魚を間近で見たい!と、ダイビングやシュノーケルに繰り出す方も多いかもしれませんね。これは特に女性の方に多いのですが、日焼けを気にして強い日焼け止めをたくさん塗ったりしていませんか?

 

実はケミカルな日焼け止めはサンゴ礁にとって大ダメージ。サンゴの白化現象が問題になっていますが、その状況に拍車をかけてしまうのです。

 

とは言っても、何も対策をしないと沖縄の強い日差しではやけどのようになってしまいます。ラッシュガード、スパッツ、ウェットスーツ等の着用で肌の露出は極力さけましょう。顔等に日焼け止めを塗る際は、こちらの「サンゴに優しい日焼け止め」はいかがでしょうか。

 

沖縄のメーカーが環境保全のために開発した、サンゴにとって毒性のある物質を含まない日焼け止めです。沖縄の海を守るために、ぜひ考えてみてくださいね。

 

2.昔ならではの民家が並ぶ場所を訪れる際に気を付けたいこと

 

沖縄ならではの琉球赤瓦の古民家が並ぶ街並み。つい歓声もあがりますし、写真を撮りたくなりますよね。

でも、そこは普通の住宅街。逆に考えてみると、自分の家の前が騒がしく、表札もわかるように写真を撮る人が入れ代わり立ち代わり現れたら……ちょっと困ってしまいませんか?

 

「おきなわワールド」や「琉球村」といった観光施設に再現された古民家の街並みとは違い、竹富島や浜比嘉島などの街並みの家に住む人々は、日常生活を送っています。


 

商業施設として公開されている場所ではない限り、そこに生活している人がいるという前提で、マナーを持って街歩きをしましょう。

 

◆住宅街では騒がない

◆撮影は個人名がわかるようには行わない

◆門の中に入らない、中を覗かない

 

など、自宅でされたら嫌だなと思うことをやらないようにするだけでいいのです。もし、自分の家が観光地だったとしたら?と考えれはおのずと答えは出ると思いますよ。

 

3.「聖地」「拝所」「御嶽」を訪れる際に気を付けたいこと

 

世界遺産ともなった斎場御嶽を始め、沖縄中には数多くの御嶽があります。あまりに数が多くて数えきれないほどで、看板や標識の出ていないものも。けれどそこは「聖なる場所」として祈りを捧げられてきた大切な場所です。

 

斎場御嶽は、もともとは神女以外立入禁止で、王様ですらそのままでは入ることができなかった男子禁制の場所。今では誰でも入ることができるようになっていますが、あまりにもマナーを守らない方が多いので、立入前に注意事項をまとめたビデオを見せるようになりました。



 

現在でも久高島の「フボー(クボー)御嶽」にように、何人たりとも入ることができないといった、昔ながらの風習を守り続けているところもあります。

 

聖地とされる御嶽は、祈りをささげる拝所としての役割以外にも、地元の人にとっては心のよりどころともなる大切な場所。「パワースポット」という認識で訪れる人も多いのですが、ミーハーは気持ちではなく、この土地を長年大事にしてきた人たちに対し、「お邪魔します」という気持ちで訪れましょう。


 

私たちは「訪問させていただいている」という敬虔な気持ちを持って、訪れる必要があります。そして禁止事項については必ず守り、むやみに触らない、登らない、騒がないといったような、大事な方の家を訪れるような気持ちで訪れるようにしましょう。

 

まとめ

 

沖縄で結婚式という人生の門出を迎えるにあたり、沖縄の神様にも祝福してもらえるように、美しい自然を残し、文化を尊重してくださいね。

 

ふたりの思い出の土地である沖縄に戻ってきた際も、変わらぬ美しい景色を見られるよう、小さなことからはじめましょう。

 

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